マスコミ業界への就職が難しいとは聞いていましたが、本当にそれを痛感させられた就職活動でした。一般企業はほとんど受けず、マスコミ、特に新聞社に絞っていたので、本当に長く山あり谷ありで大変な1年でした。
去年の6月、何となくマスコミ‥‥という気持ちでこの講座のガイダンスに顔を出してみました。その年の内定者の話を聞かせてもらい、うらやましいなぁ!と思って受講することに決めました。この講座での授業や、テレビや新聞、出版、広告といったさまざまな方面に夢を持った受講生たちに刺激されながら、「自分は記者だ」という思いが次第に大きくなっていきました。そして記者という職業にこだわって採用試験に臨むことに決めました。
まずは、何十枚ものエントリーシートを書くのに苦労しました。「なぜ記者か」「何を成し遂げたいか」「記事を批評せよ」といった質問についていくら考えても、なかなか空白は埋まりません。そんなときに、講座の先生方から夜遅くまでカフェでアドバイスをいただきました。先生方に話を聞いてもらうことで、なぜこの仕事をやりたいのか?といったことを引き出してもらいました。結果的に、エントリーシートを埋めるだけでなく、自分の思いを整理することができ、それが何よりの面接対策になった気がします。
4月から一斉に始まった全国紙の採用試験では、筆記を通過し、面接も途中まで進みながらも落選の連続でした。その後、頼みの綱の地元紙でも最終選考で落選。残すは、スポニチと中日新聞だけでした。それまでに、テレビ局や新聞社など20社近く落選していたので、就職浪人して来年に頑張ろうか、と一度は諦めかけたこともありました。
しかし、それで気が楽になったのか、10人以上を相手にする面接でもほとんど緊張することなく、ありのままの自分で面接に臨むことができました。また、この2社からは選考の度に論作文試験が課せられました。「ロナウジーニョへの手紙」や「的」「雲」など予想もしていなかったテーマでしたが、講座で練習を重ねていたので何とか通過することが出来ました。このような過程を経て、結果的になんとかこの2社から内定を頂くことが出来ました。特に、ほとんど読んだこともない中日新聞から内定がもらえるとは思ってもいなかったので、本当に驚きました。
振り返ってみると、講座で知り合った友人たちと取り組んだ筆記試験の勉強が一番の鍵だったと思います。マスコミの採用試験では避けて通ることの出来ない論作文試験の対策として、それぞれが書いた文章を皆で読み合い、ああでもないこうでもないと批評し合いました。また、気になるニュースをそれぞれが持ち寄り、それについて皆で討論しました。
個人的には、会社説明会で半ば強引に知り合った記者の方々に論作文を見てもらい、アドバイスを頂くこともありました。それを繰り返すうちに、記者の方々と親しくさせてもらい、何度も食事に誘って頂きました。ときには叱られたり、試験に落選した後には励ましてもらったり、その度にますます記者への強い思いを確かめることができました。
新聞社では、いくら記者への志が高くても、最初の筆記試験を通過しなければ面接でその思いを伝えることは出来ません。だからこそ、筆記対策は抜かりなく取り組みました。その結果、さいわい最初の難関で落とされることなく、面接まで進めたからこそ、思いが通じたのだと感じています。
私もそうだったように、はじめは皆、「何となく」でいいのだと思います。講座を通して同志に刺激されたり、業界の人たちと直に接したりすることで、おのずと「何となく」が具体的な思いへと変わっていくはずです。
マスコミは倍率だけを見れば数百倍、数千倍なんてこともありますが、そのなかでも本気で受けに来ている人はそれほど多くはありません。採用試験までにしっかりと対策をし、なぜマスコミに身を置きたいかを考え抜けば、倍率を気にしないほどの自信がつくはずです。
誰にだって道は開かれています。ぜひ、諦めずに頑張って下さい!